適職診断例 – 営業(32歳男性)の方のケース

相談者は32歳の男性・伊集院さん(仮名)で、日系大手メーカーで営業をしています。営業の仕事が好きで実績も上げていますが、コロナで以前のようにお客様の元を訪れての営業活動ができなくなり悶々としています。また現在の上司とそりが合わないことも悩みの種です。

 

 

まずアセスメントツール・ルミナの結果を見てみましょう。彼のスコアが高いのは結果重視の赤とビジョン重視の黄色です。その次に紫の規律重視のスコアが高いです。自分の仕事が数値で測れる「営業」の仕事は適職です。他にもマーケティングに向いています。規律重視が得意ということは、感で動くのではなく計画して遂行することで実力を発揮します。

何より、赤黄色は典型的な起業家タイプなので誰かに指示されて、すでに存在する仕事をうまく遂行するよりも、ゼロから新しいことを立ち上げることに向いています。話をよく聞くと、実は数年前から「起業」も選択肢の中に入っているそうです。

現在の勤務先は社員数2万人の大企業なので、その中で自分が小さな歯車であることにやりがいを感じられない様子でもありました。また大きな日本企業では、意思決定の速度も遅いのでその点にストレスを感じているようもありました。上司とそりが合わないかどうかは、上司のルミナを見てみないと何とも判断はできませんが、ビジョン重視(黄色)の彼に対して出す指示が細かすぎるのではないかと彼の話から想像します。

本人は、転職もしくは起業を考えていました。平時であれば「起業」も選択肢の1つだと思います。起業家タイプである方は、いずれ大きな組織を離れる可能性が高いからです。ただし現在は平時ではありません。コロナ騒動で経済が悪化していくと見えている今、大嵐の中に小さな船で初めて漕ぎ出してみても仕方がないと私は考え、起業は止めました。

このタイミングでどの業界を選ぶかは非常に重要です。現勤務先の大企業は業績が良く長期的視野で経営されており、今までにリストラをしたことがないので、安泰と言えば安泰なので嵐が過ぎ去るまで身を寄せるという考え方も成立します。ここは自分が何を求めているか、価値観の優先順位によって転職するのか、するのであれば業界をどうするのかを決めるのが良いです。起業は将来の夢として、今は力を蓄えることに専念しましょう。

上司とそりが合わないとのことでしたが、話をよく聞くと、テレワーク中心になっています。週に1回出勤する際も、部署内で出勤者の数が多くならないようにしているため、上司と実際に顔を合わせる事はないのが現状です。人間関係は悪化すると修復は難しいですが、ここは直接やりとりをしなくて良い、もしくは顔合わせなくて良い状態を踏まえ、コロナの嵐が収まるまで注意を払いすぎないようにすることが肝要です。

現時点での転職・起業については、経済情勢を注視して目指す方向を間違えないように見極めることが最優先課題です。情報へのアンテナを高くすること、自分の価値感を見直すことで正しい判断を行ってください。

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