適職診断例 – マーケティング(23歳男性)の方のケース

Aさんは、日本企業のマーケティング部署に勤めて二年目になる男性です。実質、まだ1年しか社会人をしたことがない方なので、すでに転職を考えていることに最初は驚きました。「仕事が合っていない気がします」とメールを頂き、焦りすぎておられるのではと思ったりしたのですが、LUMINA SPARKの結果を拝見して合点がいきました。

 

 

AさんのLUMINA SPARKの結果には、マーケティングで成功するために必要な「想像性・革新性・ビジョン重視」など、黄色の要素があまりありません。マーケティングのお仕事は、確かにあまり向いていないと言えます。

ご本人に「これがやりたい!」という強い希望がなかったので、適職を一緒に探す作業をしました。彼は小学生時代をカナダで過ごしていて、だいぶ忘れてしまったとは言いながら、英語力はTOEIC810点をお持ちです。

LUMINA SPARKから、彼の強みは、規律重視・結果重視・根拠重視とわかります。ルールに則ること、自分の仕事の結果が可視化されることを望み、細かい作業が得意です。この3つの組み合わせに向いている職業は、どんなものがあるかをリストアップしてみました。

  1. 購買
  2. 品質管理
  3. プロジェクトマネジメント

1.購買
まず「購買」ですが、イメージが湧かないということだったので、大企業にある仕事で、簡単な例では会社で必要な文房具を、各部署が買うのではなく「購買」が一括で購入することでコストを削減することが求められると、幾つか例を挙げて説明しました。モノを買うという行為に興味がないそうなので、「購買」はボツとなりました。

2.品質管理
「品質管理」の仕事は、メーカーや製薬会社など、何らかの形でモノづくりをしている企業にある仕事です。細かい作業を厭わず、複雑なルールに従うことが得意な人でないと、なかなか務まらないかもしれません。規定を満たしていない製品にいかに気がつけるかが、求められる結果につながります。白衣を着て、なんとなく暗いイメージがするとのことなので、いったん「品質管理」を保留にしました。

3.プロジェクトマネジメント
「プロジェクトマネジメント」の仕事には、関係者をうまくまとめながら、タイトなスケジュールを守りつつ、成果物(モノやサービス)を納品することが求められます。ITに興味がある彼は、この仕事に関心を示しました。「プロジェクトマネジメント」を仕事にするにあたり、彼のLUMINA SPARKの結果の「外向的」でないところは少し気になります。大勢の関係者とコミュニケーションを密に取らないと、抜け漏れが出てしまう可能性があるからです。自分でも確かに外向的だとは思わないけれど、現在のマーケティングの仕事では他部署と連携することが多く、だいぶ慣れてきたので大丈夫だと思うとのことでした。

この仕事が一番、英語を使ってグローバルに仕事できる可能性が高いことも魅力だそうです。

3つの選択肢を並べてみて、「プロジェクトマネジメント」の仕事を一番やってみたいという結論が出ました。

あとは、どのようにその夢を叶えるかです。選択肢は2つでしょうか。

a) 社内異動を願い出る

b) 外資系企業に転職する

社歴1年の社員が異動するという前例はないとのことでした。いずれは辞めると覚悟が出来たのなら、ダメで元々と上司に話してみてはと勧めました。可能性が1%でもあるなら、入社してすぐ辞めたというキャリアにしたくないからです。

そうは言っても、前例がないことが通らない可能性は高いので、転職の準備を並行して始めることを勧めました。

彼は進むべき方向性が明確になって、ホッとされたようでした。自分のことを客観視することが難しいのは、万国共通です。キャリアの方向性に迷ったり、もっと適職があるのではと悩んだりした時は、データを元に冷静に判断することが重要になってきます。