適職診断例 – 品質管理(42歳女性)の方のケース

Aさんは、大手日本企業で品質管理のお仕事をされています。「これが天職!」と思えるほどではありませんが、スペシャリスト志向が高い方なので、専門知識が必要な仕事を気に入っておられます。継続して勉強してきた英語力が、TOEIC800点を越えたので、そろそろ外資系も視野に入れられるかどうか、品質管理の道を進むことで問題ないかどうかを相談にみえました。

 

 

まずは適性ですが、Aさんが、品質管理のお仕事ができているのは、規律重視と結果重視のスコアが高いからです。決められたルール、プロセス、フレームワークに則ることが得意で、不良品が見つかるというわかりやすい結果が出ることが、いわゆる性に合っているのです。気になるのは、データ重視のスコアが非常に低いことで、本来細かいことや数字は好きではないはずです。いろいろ質問して、データには興味がないことがわかりました。長期的に見て、品質管理を生涯の仕事にするのは得策ではないとご本人も気づかれました。

Aさんの強みを振り返ると、結果重視であることが第一になります。自分の仕事が、売り上げ(数字)、イベントの数など目に見える形で残ることで満足を得られるタイプだということです。ここには挙げていませんが、さらに詳細のデータを見るとセールスが向いているとわかります。品質管理に異動になる前、社内セールスをしていて成績も良かったそうです。

ご自分の中で、営業は専門職ではないと思い込んでらっしゃるところがあり、一生の仕事にしたくないと感じていたそうです。本当に優秀なセールスは、明らかに高度な専門職で、誰にでもできる仕事ではないことをお話しました。
次に、どのような商品を扱うのが良いかです。人間重視の軸もAさんには重要なので、人を育成する研修・教材を扱えると総合的な満足度が高くなるという結論に達し、業界の方にお話を聞いて見ることになりました。

最後に、外資系に向いているかどうかですが、「向いている」と判断しました。
理由は、論理的に話ができる、物怖じせずに自分をほどよくPRできる、時代の流れを読もうとするアンテナが高いので、M&Aなどがあったとしても生き残れるサバイバル力があると思えるからです。

キャリアの方向性を考える時、「強み」にフォーカスして、「強み」を活かせる道を選ぶことが成功への近道です。転職活動をスタートする前に、まずは自分の「強み」を振り返り、フィーリングで転職して失敗することがないように注意しましょう。